居心地のいい場所をみつける

designphilosophy

居心地のいい場所をみつける

この家には決まった席はありません。定位置もありません。
けれどそれぞれが、自然と「今日はここがいいな」と思えるような、そんな場所がいくつも用意されています。

サクとハルの図書館

#house#kitchen#renovation#設計思想


ベンチに座って外を眺めながら絵を描く子ども。
ソファに身を預けて、沈んでいく夕日を見つめる大人。
ダイニングで過ごすもよし、ベンチで一息つくもよし。窓から差し込む光の加減や、外の景色の移ろい、時間帯によっても“居心地のいい場所”は変わっていきます。

既存のLDK,和室,寝室を解体した30帖の大きな空間。更に海に近く、空も広いロケーション。
そんな空間の中で、暮らしの中にどう“余白”を取り込むかがテーマになりました。

リノベーション計画では、空間を一つの目的だけに使い切らないように、場所ごとに「余白」を意識的に残しました。
家族それぞれの過ごし方に対応できるように、家具の配置や視線の抜け方にも工夫を凝らしています。
子どもが走り回ったり、床に広がって遊んだりできるように、リビングの一角はあえて何も置かないスペースに。
一方で、大人がくつろぐための居場所も、視界が抜けるように窓辺を中心に丁寧につくり込んでいます。

このように設計上の「余白」は、単なる未使用スペースではありません。
暮らしの変化に寄り添い、使う人がその時々の気分で選べる場所として機能してくれる。そんな自由さと柔らかさが、空間の居心地を支えてくれます。

実際の暮らしの中でも、それは自然なかたちで表れているようです。
ある日施主から「夕日を眺めながら家族で団らんするのが、一日の中でいちばんホッとする時間です」と話してもらいました。
何気ないけれど、じんわりと沁みてくるようなその言葉が、この家でつくりたかった時間の質そのものだと感じました。

「ここが好き」と思える場所が、家の中にいくつもある。
その日の気分や季節、時間帯で選べるような“余白のある住まい”は、私たちの暮らしに小さな自由と心地よさをもたらしてくれるのかもしれません。

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